ボンド詐欺とは?
みなさんはボンド詐欺なるものを聞いたことがあるでしょうか?
他の国は分からないのですが、オーストラリアで家探しをしたことがある人なら聞いた事があるかもしれませんね。
オーストラリアでいうボンド詐欺は、
家を借りる前に保証金(ボンド)としてお金を払ったけれど、
・いざ入居しようとした時にオーナーと連絡がつかない
・その部屋にはもう人が入っていた
・鍵が受け取れない…
などです。
ボンド詐欺 自分は大丈夫
ボンド詐欺のことは知ってるし、自分は詐欺に注意してるから大丈夫!と思っている(私を含めた)方々…
切羽詰まっている時の判断力といったら信頼できないという事を忘れてはいけません…!
というのも、ついこの間オーストラリアのパースに引っ越してきた私たちも、ボンド詐欺のことを知っていたのに詐欺に遭いかけたからです。
今回は写真無しの記事になりますが、詐欺師との実際の会話を含んでいるので是非見ていってくださいね。
なぜ詐欺に遭いかけてしまったかというと、理由はただひとつ。
ともかく家を見つけたくて相当焦っていたからです。
ボンド詐欺 オーストラリアに出発まであと3日
私は、パートナーと一時帰国の東京で忙しく過ごしながら、毎日家探しをしていました。
家探しのために使っていたプラットフォームは
・Flatmates
・Gumtree
の3つです。
私たちは、写真と共に日本語と英語で
【日英カップル/○月○日から部屋か家を探しています。】
というプロフィールを投稿して連絡を待ちつつ、情報収集をしました。
さすが人気のオーストラリア。
なかなか探している条件で家が見つかりません。
新しい家や部屋が投稿されたとしても、人気の地域や予算内の家賃の家はすぐに入居できる人からどんどん決まっていきます。
残っている投稿(家、部屋)は
・予算オーバー
・住みたい場所から離れた地域
…などなど。
(ちなみに私たちは車を持っていないため、住める場所がかなり限られています)
諦めるわけにはいかないので、色んなハウスオーナーにメッセージを送りました。
しかし結果は全て残念。
なんとパース行きの飛行機まで、なんとあと3日です。
もし出発当日まで家が見つからなかったら、探し続けながらバックパッカーかホテル生活。
私たちがそろそろ焦り始める頃なのもお気づきかと思います。
そんな時にメッセージが来ました。
ボンド詐欺 実際のメッセージの内容
✉️”Hello.
I’m messaging you regarding your apartment search.“
(こんにちは。
あなたの家を探している投稿を見てメッセージしました。)
探してる!めっちゃ探してるよ!!!
出発まであと3日!これを逃すわけには!
✉️“※※※, Perth WA 6000”
“Does this location works?”
(住所はここです。
この地域はあなたたちの条件に合うでしょうか?)
何も言わずに送られてきた住所は、かなり好条件!
これはインスペ無しで即決するしか!!
一瞬、
「え、私たちすごいラッキーじゃない!?」
なんて思ったのも束の間、すぐ我に返りました。
オーストラリアに4年以上住んでいますが、こんなに好条件で絶対人気なはずの家のオーナーがわざわざ私たちに直接メッセージを送ってくる必要無くない…?
我に返った自分もいる一方、正直このハウスオーナーを信じたがってる自分も半分。
アプリケーションに記入してサインして…などそれらしい説明をされて、
✉️“…then at the security deposit and the apartment is received for you!“
(セキュリティボンドを払ってくれればあなたのために部屋を取っておきます!)
…はい、これね!
この、ボンド先に払ってくれたらあなたのために部屋取っておくよっていうやつね!
これ絶対ダメです。
ボンドは、日本でいう敷金的な感じです。
保証金として最初の家賃と一緒に支払って、家を出るときに問題がなければ全額返されるシステム。
この時点で私たちはまだ(半分)騙されてるので、それを前提に話を進めます。
✉️“After viewing if you are not interested, your money will be refunded”
(家を見て、もし気に入らなかったらそのお金はお返しします。)
とても魅力的な条件なんだけれどもボンドがなかなか高い…
この時一時帰国のため1ヶ月無職で日本に滞在してる私たちには、払えるけど払いたくない額のボンドでした。
ということで私たちからは、
(私)“I’d rather not pay anything until after inspection. As we are not in Perth yet, we need it in case of emergency or any other issues.”
(ME)(できれば家を見るまではボンドを払いたくありません。私たちはまだパースに居ないので、何かあった時のためにそのお金が必要だからです。)
と伝えると、
✉️“I understand but everything is secured. I hope no one get the place”
(分かりますが、セキュリティのためです。誰にもこの場所を取って欲しくないのです。)
んーーー…取っておいてもらうためにはボンドかーーー高いなーーー
なんて思っていたら、
✉️“There is application fee. Sorry! $50”
(すみません!$50のアプリケーションフィーもありました!)
今思えば、コイツら騙せる…!と思ってちゃっかり追加で$50も払わせようとしたんだろうなと思います。
そう思わせてしまったことが大変悔しい。
ボンド詐欺 内見動画が添付される
そんななか、家の中の動画が送られて来ました。
かなり素敵な家です。
かなり。
素敵な家です。(2回目)
動画を撮る男性の姿が鏡に一瞬映ったのを見て、
「もしこれが詐欺だったら、自分が映っちゃった動画なんて送って来なくない…?」
なんて何でもいいから理由をつけて、信じたい自分が勝ち始める始末。
もう一度言います。このとき判断力皆無の私たち。
(インスペして気に入らなかったら返してくれるってことだし先に払ってもいいよね…?)
(だってもう他のところの返信を期待する時間もないし…)
なんて思ってしまってお願いすることにしました。
まあ、これ詐欺なので払ったら返ってくる訳ないんですけども。
それでもなんとなく100%信頼できないまま、どんどん話を進めていこうとするハウスオーナー。
その進め方がまた上手なのです。
強引ではないのに、今決めないと逃しちゃう感を出すのがすごく上手なのです!
Google検索【オーストラリア ボンド詐欺】
なんだかずっと何かがおかしいなあと思っていた私ですが、ボンド先払いどうこうより、まずこんな優良物件がこの価格なのはおかしい…というのが引っかかっていたため、メッセージの合間合間に家の詐欺についてGoogleで調べていました。
そしたら私たちの状況とほぼ同じようなボンド詐欺ケースが出てくる出てくる…。
もう一度言います。
この時オーストラリアに出発するまであと3日。
「あと3日」っていうのがパワーワード過ぎてもう!!
パートナーに、
「同じような詐欺が多発していること」
「なんだか信じられないからこの人にはボンドを払いたく無い」
と相談して、色々調べた結果、
やっぱり詐欺だね…という結論に至りました。
そこからそのオーナーに返信するのをやめました。
私たちからの最後の返信からすぐに
✉️“What’s your payment method?”
(支払いの方法はどうしますか?)
という連絡が来ましたが、無視してブロックでございます…
長くなりましたが、以上が私たちの体験談です。
ただ自分が経験したことを書いただけですが、今家探し中orこれから家を探す人たちにとって何か少しでも参考になったら嬉しいです。
私が誰かのブログを読んでおかしいと気づいたように、今まさに騙されかけてる人の目に止まって、自分が今危ういということに気づいてくれたら嬉しい限りです。
ちなみに詐欺に遭いかけた次の日、なんと奇跡的に素敵なハウスオーナーにメッセージを貰って、現在そこに住んでいますのでご安心ください!
オーストラリアへ出発3日前にボンド詐欺、
2日前に無事家が決まるというミラクルな渡航数日前でございました。
まとめ
ともかく、焦ってる時の脳内の、
・だってあと3日しか無いんだよ?
・しかもパースで家見つけるの難しいって言われてるんだよ?
・このハウスオーナーが本物だったらどうするの?
という声で、危うく数百ドルもしくは数千ドルを支払ってしまうところでした…
焦ってる時、切羽詰まってる時ほど気をつけましょう!というお話でした。
長文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
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